皆様、こんにちは。久しぶりの投稿になります。
忙しさにかまけてなかなか協議会内の進捗について、お届けできていませんでした。すみません。
さて、昨日は春日井市総合福祉センター小ホールにて、第3回目の「相談支援研修会」が障がい者生活支援センター連絡会主催で行われました。第1回は、春日井市役所内、各課の紹介、役割について、第2回では事例検討でした。第3回では、日頃から特定相談支援・障害児相談支援事業所が困っていること、悩んでいることについて、グループに分かれて話し合われました。
最終的には、地域課題を抽出することが目的だったようですが、かなりダイレクトでリアリティのある話題性が多く、業務上・制度上・人的・物的な資源の課題など幅広いカテゴリーに分かれておりました。
グループワークでは楽しく真剣に意見を出される相談支援専門員の皆様の表情をみていると、密度の濃い2時間研修だったかと思い安心しました。
私は毎度無茶ぶりを受け、「最後とりまとめてほしい」というミッション泣。
グループワークの方法はいわば、KJ法でしたかね。個々が付箋を用いてどんどん意見が出されます。そこからカテゴリー別にグループで分け、最後に課題別に集約されていました。グループリーダーを特に定めず、各々が責任をもって参加をされていました。
ミッションをいただいた、とりまとめを今日は皆さんにもご紹介しておきます。
◎「相談支援研修会で日頃からの悩み、困りごとを話し合おう」、グループワークで取り組んだことは、日頃の業務から照らし合わせると、「ファシリテーションスキル」に結びつきます。サービス担当者会議では、参加者へいくつかの議題について拡散され意見が飛び交います。それの共通項を見出し、最後まとめていくスキルとなります。このようなグループワークの経験は無駄にはならないため、引き続きスキルアップに活かしてほしいです。
◎相談支援専門員の不足がどのグループでも挙がりました。地域から聞こえてくるのは、「100件もっていた相談員が業務について当事者、ご家族からハラスメントを受け、疲弊して辞めてしまった」、「求人を出しても応募がいっこうにない」、「人材不足により法人、団体の本体施設、事業所が優先なので、相談支援事業所を閉鎖、休止せざるを得なくなった」など。
業界の人材不足、担い手不足の他、確実に労働人口は減少していくことは明らかでありますが、仕方ないよねで終わらせていけません。なぜ計画相談支援、障害児相談が必要になったのか、立ち返らねばなりません。
希望する地域での暮らし、生活全般をケアマネジメントすることはもちろんのこと、中立、公平の観点が強くあると思います。当事者、ご家族が当然偏ったサービス量をお願いします、当たり前です、困っていらっしゃるのだから。セルフプランが増えれば、市町の支給決定担当者はかなりのスキルを要します。サービス等利用計画がないため、サービスを受けたいという第3者からの根拠がないからです。私たちは一市民の生活が安心につながるのかどうか、プランナーとして契約をしてその役割を預けられています。
◎サービス「等」利用計画であることを再認識します。資源がない、サービスがなければ、それは地域課題となります。個の事案をもっと地域自立支援協議会へあげていただく働きかけが必要になります。
◎制度上の課題はあきらめないでほしい。声をあげてほしい。春日井市の自立支援協議会であがった内容は、尾張北部圏域で共有され、愛知県にあがり、国に伝わっていきます。新たに作られた制度やサービス、それに準ずる加算など、必要であるため作られています。その辺が使い勝手が悪ければ声をあげて伝えなくてはなりません。反対にあっても使わなければ制度はなくなります。
◎計画相談を行なっていても、「問題ないです」「何もありません」と言われてしまい、モニタリングなど、いつも一緒になってしまい、時間だけかかるという
意見も多くありました。
是非、聞いてください。「なぜ」問題ないのか、「なぜ」何もないのか、「なぜ」うまくいっているのでしょう。我々は毎日、契約者の生活、ご様子は見ていません。ご本人、ご家族、日中活動、生活施設の事業所の方に、もっと具体的に聞きましょう。
など、お話をさせていただきました。
このようなお話をもっと、皆さんと地域のなかで交わしていきたいですね。
私たちの役割は明確です。相談支援専門員のお仕事は魅力あるものです。
私が、このお仕事にはまった理由を少しだけ書いて終わります。
・相談に来られる方とたくさん出会いがある分、自分が勉強させていただき、生かされている気持ちになります。それが自分の経験となり、次出会う人へ活かすことができます。この繰り返しでやめられなくなります。
・大変で、なかなかうまくいかないときは、悩むこともたくさんあります。でも、どこかで良い方向に向かう姿をみたり、「ありがとう」という言葉は、何よりも魔法の言葉ですね。