6月18日今年度第2回目の医療的ケア児等支援部会が開催されました。私は部会の委員ではありませんが、市の責務としての取り組むべき内容も多く、参加をさせていただいております。
委員として、医療的ケア児等コーディネーターはもとより、医療的ケア児センター、中央病院、春日井市に戻ってきてくれた三浦先生、アドバイザー中山さんが揃っている。熱意のある訪問看護、訪問介護、相談支援の事業所、支援を待っているだけではなく、一緒に取り組んでもらえる当事者団体のお母さん方、とても心強いです。そして行政サイドは縦割りではなく、子ども家庭支援、保育、学校教育課もオブザーバーで顔を出していただけるようになり、それぞれの看護師配置についての困りごとをぶつけてくれている。
令和元年度に続き再度全数調査を実施し、そこからみえる課題を絞って取組みへと移行しております。大変ななか協力していただけたご家族の皆さんに応えるため、必ず分析からみえる結果を表したいと、心強い部会長からのお言葉もありました。
さて取組みのなかで、レスパイト入院、短期入所等について。ご家族が一生懸命支えられ休息が必要なときに柔軟に利用ができる医療機関、障害福祉サービス等の資源を巡回し訪問を繰り返し必要性を共有することとしています。医療機関ですと、どうしても小児科を扱っておられない病院は消極的にならざるを得ないお答えが多いのですが、ケースごと試行的にはじめながら、どのようにならできるのかなどを探りたいとおっしゃっていただける機関もある。
障害福祉サービス等も、報酬改定ではかなりケアを要する方の受け入れで加算がつくようになっていますが、現実は加算を取ったところで体制が取れないんだよと声がきこえてきそうな状況にあります。繰り返しお伝えしてできることをひとつでも実践していただくことが必要となります。
次に人材育成についても大きな議論になりました。ご家族からは私たちド素人でも命がある限り、自分の子どもなのだから当然ケアをやらざるを得ない、だから知らない、経験のない看護師さんにはぜひ知ってもらいたいという強い思い。訪問看護ステーションからは、知らないだけで、ニーズが伝わればやってみたいと名乗りを上げるステーションは出てくるはずだと主張されました。人材不足は当然ながらありますが、「一緒にやっていただける人を増やす」というミッションは春日井市の生きがい、まちづくりにつながると思っています。
人がいないからしょうがないよねではなく、各法人、団体に人を見つけてくることを任しているのではなく、様々な取り組みを発信し、春日井市で働きたいな、生活したいなと思ってもらえることを、いろんな人がいろんなところで実践することで、まちが良くなり、生きがいをもつ方が増えていくイメージを薄っすらもっていますが、なかなか言語化できずにいます。
昨日も「裾野を広げたい」という表現をされた委員がおみえになりました。どう裾野を広げるのか、何をねらうのか、どのような目的で行うのか。これからじっくりと揉んでいただきたいです。困っているからだよ、大変だったことを伝えたらわかってくれるよだけででは難しいと感じます。着実に歩める、継続できる企画を企てていきましょう。そして、この法律は市の責務という強みがございます。見て見ぬふりはできないということです。
とても良い議論が昨日はできたと思いますので、たくさんの案や発想が生まれ、取組みにつながってくれることを期待し、会場を出ると市役所10階からは、雨がやみきれいな景観が目に入ってきました。